9時~16時
血便緊急外来
消化器病専門医3名体制だからこそ提供できる、緊急外来の体制で、患者様の不安へ対応して参ります。
不安でいっぱいになる緊急事態だからこそ、鎮静剤を用いて苦痛のない状態で、大腸カメラ(血便精査)・胃カメラ(アニサキス除去)を受けていただくことが、当院では可能です。
血便緊急外来ご案内
血便は様々な消化器疾患や消化器癌による可能性が高く、
また出血が続いている状況は、貧血や失神などのリスクがあり、危険な状態です。
当院は、普段は完全予約制のため、予約のある患者様を優先していますが、血便症状がある方は、
予約の有無に限らず、なるべく当日中に診察し、迅速な内視鏡検査の予定を組んでいます。
血便緊急外来とは?
血便緊急外来とは、血便が出ている方に対し、優先して緊急処置を行う外来です。
血便が出た際に、血が出ているという焦りからすぐに診察・検査をしてほしいという方は、多くいらっしゃるかと思います。
当院では、血便でお困りの方を優先的に診察・検査を受けていただける体制を整えております。
今すぐに血便の原因を知りたい方は、当院までご相談ください。
血便を伴う消化器疾患
大腸がん
大腸がんは、大腸の粘膜に発生するがんです。大腸がんの患部は表面がもろいため、便が通る際に擦れて出血することがよくあります。万が一、大腸がんがあれば速やかに総合病院へ紹介します。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に潰瘍やびらんができる指定難病の一つです。潰瘍性大腸炎が原因の血便は腹痛を伴うケースが見られます。炎症粘膜から出血している場合は、生検するとともに、速やかに適切な処方を開始します。
虚血性大腸炎
便秘や動脈硬化(高血圧・脂質異常症・糖尿病)を背景に生じる大腸粘膜の血流障害で、左~下腹部痛とともに、下痢・血便を生じる疾患です。
血便とともにお腹の左側が痛むことがあります。
大腸ポリープ
大腸ポリープは、大腸に発生したポリープです。大腸ポリープは便や内容物と擦れることで出血することがあります。
大腸ポリープは、放置することで大腸がんになることもあるので、早めに切除しましょう。大腸カメラで出血をきたすポリープがあればその場で切除できます。
感染性腸炎
食中毒菌などの感染で生じます。発熱や腹痛・下痢を伴います。抗生剤での治療を行います。
大腸憩室出血
腹痛がなく、大量に出血を繰り返す場合、憩室出血が疑われます。総合病院に紹介し、CT検査や入院・腸管安静を勧めます。
血便緊急外来のご利用方法
対象となる方
- 血便症状がみられる方
- 中学生以上の方
※肛門痛を伴う、切れ痔や内痔核出血の場合は、緊急性は乏しく、通常外来の診察予約をお取りしています
※検診での便潜血陽性は、緊急性は乏しく、通常外来の診察予約をお取りしています
血便緊急外来でできること
当院では、以下のような専門的な診療で血便の原因を解明し、適切な治療を行うことができます。
- 消化器の専門医による診察
- 消化器の専門医による大腸カメラ検査
※上部消化管の病変が疑われる場合は、胃カメラ検査を実施する可能性があります
※ご来院時間や患者様の容態次第では翌日に検査を受けていただく可能性があります。
ご来院時のお持物
- 血便の詳細を知るために、可能であれば便の状態が分かるお写真を医師にお見せください。
- ご来院前にお電話にて「血便緊急外来を希望する」とお伝え下さい。
- 保険証を必ずご持参ください。
受診方法
- 9時~16時に、緊急対応を行っています。(土曜は9時~13時)
- 診療時間外であれば、WEB予約サイトから、外来(初診)予約枠を取得ください。
(当日枠がいっぱいでしたら、診療時間内にお電話(076-413-7933)ください) - 診療時間内(平日9:00~17:00、土曜9:00~12:00)であれば直通電話(076-413-7933)でご相談ください。
当院での対応が難しいケース
- 出血量が非常に多く頻回であり、気が遠くなる・失神・血圧低下などの、重篤な全身症状を伴う場合
→入院や輸血での対処が必要とある大腸憩室出血などが疑われます。早めに救急車を呼んだり、総合病院への問い合わせをお勧めします。 - 耐え難い腹痛が持続的にある場合
→入院での疼痛管理や速やかなCT検査などが必要であり、早めに救急車を呼んだり、総合病院への問い合わせをお勧めします。
注意事項
- 胃・大腸カメラの際に鎮静剤を希望される場合は、帰りの運転は控えていただきます(院内駐車場に翌朝まで駐車することも可能です。)
- 血便緊急外来として優先的な診察、当日の内視鏡検査対応などが行える体制を確立しています。しかしながら、完全予約制の診察・検査の間に緊急で対応することになるため、多少の待ち時間が発生する可能性がございます。可能な限りスケジュールは余裕をもってご来院ください。
アニサキス緊急外来
富山県の美味しい刺身(サバ、サンマ、アジ、イワシ、サケ、カツオ、イカ) にはアニサキスが隠れていることもあり、
刺身を食べた当日・翌日の腹痛・嘔吐に対して「アニサキス緊急外来」を行っています。
当院は、普段は完全予約制のため、予約のある患者様を優先していますが、アニサキスを強く疑う、刺身・しめさば食後の腹痛の方は、 予約の有無に限らず、なるべく当日中に診察し、迅速な胃カメラ検査を行っています。
アニサキスとは
お刺身・シメさばなどにいる糸状の寄生虫です。
冷凍していない新鮮な刺身(サバ・サーモン・アジ・イカなど)・しめサバを食べると、アニサキスが胃・腸の壁に喰いつき、食後数時間後に、激しい上腹部痛・嘔吐をきたすことがあります。
治療せずに放っておくと、消化管(胃腸)の壁に穴が開いたり、腹膜炎を起こして緊急手術が必要になることがあります。また、小腸にアニサキスがいる場合には、腸管のむくみから腸閉塞を起こすこともあります。 速やかな内視鏡による摘出が望ましい寄生虫です。
対象となる方
- 刺身(サバ、サンマ、アジ、イワシ、サケ、カツオ、イカ)
- しめサバを食べた当日・翌日の腹痛・嘔吐
アニサキス緊急外来でできること
当院では、以下のような専門的な診療で胃痛の原因を解明し、適切な治療を行うことができます。
- 消化器の専門医による診察
- 消化器の専門医による胃カメラ検査・虫体摘出術
ご来院時のお持物
- ご来院前にお電話にて「アニサキス緊急外来を希望する」とお伝え下さい。
- 保険証を必ずご持参ください。
注意事項
胃内をくまなく、アニサキスを探索し、安全に摘出するためには、胃内がからっぽであることが望ましいです。
そのため、最後に食事してから、少なくとも3~4時間経過してからの診察・胃カメラを案内しています。
胃カメラの際に鎮静剤を希望される場合は、帰りの運転は控えていただきます(院内駐車場に翌朝まで駐車することも可能です。)
受診方法
- 診療時間外であれば、WEB予約サイトから、外来(初診)予約枠もしくは胃カメラ予約枠を取得ください。
(当日枠がいっぱいでしたら、診療時間内にお電話(076-413-7933)ください) - 診療時間内(平日9:00~17:00, 土曜9:00~12:00)であれば直通電話(076-413-7933)でご相談ください。